2020年4月に発表された中国湖北省からのデータを解析した論文
Xie X, et al. Mental Health Status Among Children in Home Confinement During the Coronavirus Disease 2019 Outbreak in Hubei Province, China.
JAMA Pediatr. 2020 Apr 24. doi: 10.1001/jamapediatrics.2020.1619.
新型コロナウイルス流行をうけて、自粛・外出制限(Stay Home)がつづき、ストレスが溜まっている日々をお過ごしかと思います。
このStay Homeが、子どもの精神衛生状態に対する影響について調査したのがこちらの論文です。
中国湖北省にある武漢では、2020年1月23日から、長いと4月8日まで、家への滞在が課せられました。
計2,330名の小学校2-6年生が調査対象となりました(回答率77%)。
外出制限をした期間は34日(中央値)でした。
調査対象となった小学生のうち、23%で「抑うつ」、19%で「不安」の徴候を示していました。
新型コロナウイルス流行期に、屋外活動や友達との交流が減ることは、子どもの抑うつ傾向と関連しているようです。
ただし、今回の論文からは、「うつっぽくなる」状態がどのくらい続くのか、までは分かっていません。
今後のデータが待たれます。
Stay Homeの習慣は今後続くと予想され、子どもの精神状態を気にかけてあげる、ことがとても大切です。