症状から調べる

息苦しさ

息苦しさ

呼吸がし辛い/息が詰まる/空気をうまく吸い込めない等の呼吸に不快感が伴う症状を呼吸困難と呼びます。
激しい運動のあとや高所が苦手な人は呼吸が速くなるなど日常生活で多く見られますので過度に心配する必要はありません。
ですが、安静にしていても落ち着かなかったり、何か運動をした際に以前よりも症状がひどい場合は重篤な病気が潜んでいる可能性もあるので注意が必要です。

息苦しさの主な原因

息苦しさは運動時や精神的なことから発症するほか、加齢やホルモンバランスがみだれることでも発症します。
また、肺や心臓系の病気に繋がっている場合もあるため注意が必要です

主な原因は以下となります。

運動時

激しい運動を行うとエネルギーを生産するために多くの酸素が必要となるため、身体が「たくさんの酸素を取り入れよう」として息苦しさを感じることがあります。
こういった場合、休息を取り安静にすることで元通りとなることが多いです。ただし、休んでも状態が回復しない場合は受診をおすすめします。

高所

山登りの際に頂上が近づくにつれて息苦しさを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
標高の高い場所は酸素が薄いため、一度に身体に取り入れる酸素の量が減少します。
そのため体内の酸素量が不足し、それを補うために呼吸回数が自然と増えて息苦しいと感じることがあるのです。
この場合は高所への移動を控え安静にしたり、濃度の高い酸素(酸素ボンベなど)を取り入れるなどで対処することも可能です。

加齢

呼吸器の機能が低下することも、息苦しさに繋がります。
加齢によって呼吸筋の筋力が低下し、ガス交換量が減少することが要因です。
また、運動不足に陥ると心臓が血液を送り出すための筋力が弱くなるため、身体全体に酸素が届かず、体内の酸素量を増やそうと呼吸が多くなり苦しさを感じることもあります。

ホルモンバランス・自律神経の乱れ

更年期に女性ホルモンが急激に減少し、自律神経が乱れることで息切れが発症します。
また、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の場合は甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、息切れや動悸がみられることがあります。
また、ストレスや睡眠不足などから自律神経の乱れにつながることもあるため、普段から規則正しい生活を心がけることが重要です。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症の主な症状として発熱や息苦しさなどの呼吸器症状がよく挙げられます。軽症の方がほとんどですが、稀に重症化し肺炎を引き起こすこともあるため、特に高齢者や呼吸器系に疾患がある方は注意が必要です。

気管支喘息

気管支が狭くなり、呼吸が苦しくなる発作を繰り返す病気です。
気管支が炎症を起こすと少しの刺激によって気管支が腫れてしまったり、たんの分泌が多くなり、結果として気管支が狭くなってしまいます。
この病気は治療が必要なため、違和感を感じたらまずは受診をおすすめします。

肺炎

細菌やウイルスの感染により肺に炎症が起こります。
息苦しさ以外にもせき、たんや胸の痛み、発熱などの症状が現れます。

肺がん

気管支や肺胞の細胞が、がん化することで発症します。
自覚症状がないうちに進行することが多いので注意が必要です。
息苦しさに加えて血が混じったたんや発熱、動悸がある場合はまずは受診をおすすめします。

上記の他にも、気胸/慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心不全/狭心症/心筋梗塞などの心臓の病気、貧血などでも息苦しさが起こることがあります。

息苦しくなった際の対処法

急な息苦しさを感じた際は、不安が駆り立てられパニックになると症状が悪化することがあるのでまず気持ちを落ち着かせ、ゆっくりと過ごしてみましょう。
また、喫煙している方は禁煙も大事です。喫煙は気管支の炎症や心臓病、がんとも関連していることがあり、継続すると心臓疾患や呼吸器疾患などを悪化させる可能性もあるので、禁煙継続を心掛けましょう。

上記の原因以外にも様々な要因があるため、気になる症状(安静時も苦しい・苦しさが続くなど)がある場合は受診することをおすすめします。

症状に対応する検査

  • 胸部レントゲン検査

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