コラム

胸の痛みに要注意!|原因・病気について解説

注意するべき胸の痛みは?

ズキッとくる胸の痛み。
心臓や肺など、重要な器官がある胸部の痛みは不安も大きいですよね。
胸の痛みには、なんとなく胸のあたりが痛むという程度のものから、突然激しい胸痛まで幅広くありますが、注意を要する胸の痛みの特徴には次のようなものがあります。

突然の激しい痛み

突然胸に激しい痛みが走る場合、心臓関連の問題を示す可能性があります。
特に、心筋梗塞や狭心症などの心臓の血管に関連する問題が考えられます。

圧迫感や重さ

胸に圧迫感や重さを感じる場合、心臓の問題や心臓発作の兆候である可能性があります。

胸の痛みが広がる

胸の痛みが息を吸うたびに増す、または広がるような感覚がある場合、重篤な問題を示している可能性があります。

呼吸困難・吐き気・めまい

 胸の痛みに加えて呼吸が困難になる場合や、吐き気やめまいを感じる場合は肺や心臓に重篤な問題がある可能性があります。

腕や首、背中に痛みが放散する:

胸の痛みが腕、首、または背中に放散する場合、心臓発作などの心臓の問題を示す可能性があります。

以上のような症状がある場合は、迅速に医療機関を受診し、詳細な診断と治療を受けることが重要です。

胸の痛みの原因となる主な病気

胸の痛みの原因となる病気はさまざまですが、主なものと特徴は以下のとおりです。

狭心症

心臓の冠動脈が狭窄し、心臓に不十分な血液が供給されることによって起こります。
運動やストレスの時に胸部圧迫感や痛みが現れることが特徴で、前胸部に痛みがあります。

心筋梗塞

心臓の血管が閉塞し、心臓の一部の組織が酸素を失うことで生じます。
15分以上続く胸部の激しい痛みや圧迫感、吐き気、息切れなどの症状が現れます。

心臓弁膜症

心臓の弁に問題がある場合、胸部不快感や息切れ、めまいなどが起こることがあります。

胸膜炎

肺動脈などの肺血管が詰まり、酸素が肺に達しないことが原因で起こります。
背中あたりの胸痛、呼吸困難、咳、血痰などが症状として現れます。

解離性大動脈瘤

大動脈の内層と中層の間に血液が浸潤し、動脈の壁が剥離する状態です。
胸から背中、腰にかけて裂けるような強烈な痛みが襲います。

肋間神経痛

胸郭のある部位に鋭い痛みや刺すような痛みを引き起こします。
痛みは胸部の側面や背中に感じられます。
咳やくしゃみで痛みが増します。

筋肉痛や肋骨骨折

運動や姿勢の問題、筋肉の緊張、骨折、ストレスなどによって引き起こされることがあります。

これらの病気は一般的なものであり、医師による適切な評価と診断が必要です。自覚症状がある場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。

原因不明の胸痛 胸痛症候群とは?

チクチク、ピリピリといった胸の痛みがあるものの、原因がわからないものを胸痛症候群といいます。
若い女性に多く見られる症状で、特に異常はないものの痛みが続くことがあります。
はっきりとした原因は分かっていませんが、筋肉や骨格の成長が関連しているのではないかと言われています。
多くは時間の経過とともに改善していきますが、不安な場合や痛みが強くなる場合は速やかに医療機関を受診してください。

医療機関の受診時に伝えるポイント

痛み方も症状もさまざまな胸部の痛み。
胸の痛みを感じて医療機関に行く際は、事前にご自身の症状をまとめておくと、検査や診断に非常に役に立ちます。

下記の例を参考に、痛みについて具体的に詳しくお伝え下さい。

  • 痛みが始まったのはいつからか、またどのように始まったか
  • 痛みの程度と持続時間
  • どんなタイミングで痛みが起こるか
  • 呼吸や体の動きで痛みの変化があるか
  • 痛み以外の症状

当院でも胸の痛みのご相談が可能です

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では、心電図検査、ホルター心電図検査や胸部レントゲン検査が可能です。全院、駅前で土日祝も診療しています。より精密な検査・処置が必要と判断した場合には責任をもって専門施設をご紹介させていただきます。

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