
キャップバックス®とは、肺炎球菌による肺炎の発症や重症化を予防するワクチンです。65歳以上の方や肺炎のリスクが高い方が対象になります。
本記事では、キャップバックスワクチンの特徴や効果、副反応、値段、対象となる方、ニューモバックスとの違いなどを解説します。
キャップバックスワクチンの特徴と効果

キャップバックスワクチンとは、2025年10月29日に販売が開始された新しいワクチンです。接種すると21種類の肺炎球菌に対する抗体(こうたい:体に入った細菌などを排除する働きをもつ免疫物質)ができます。
その結果、肺炎球菌による肺炎の発症と重症化の予防が期待できます。日本人で報告されている肺炎球菌の血清型(表面の特徴によって区別される種類)のうち、約80%に対応しており、従来のワクチンよりも広い範囲をカバーしています。
また、キャップバックスワクチンは、生涯に1回の接種のみで良いとされています。
キャップバックスワクチンの副反応
キャップバックスワクチンの主な副反応は以下の通りです。
| 重大な副作用 | アナフィラキシー |
|---|---|
| その他の副作用 | 頭痛、筋肉痛、疲労、発熱 |
ここからは副反応について詳しく解説します。
重大な副反応
重大な副反応として、アナフィラキシーがあります。アナフィラキシーとは、アレルギーの原因物質が体に入ることで起こるアレルギー反応のことです。頻度は非常に低いですが、ワクチンの接種により起こることもあります。
アナフィラキシーを疑う主な症状は以下の通りです。
- 息苦しさ
- 吐き気
- 嘔吐
- 頭痛
- 皮膚の赤み
- じんましん
- かゆみ
- むくみ
意識がもうろうとしている場合は、血圧低下によるアナフィラキシーショックが起きているおそれがあります。
通常アレルギー反応が起こる場合は、接種後30分ほどで症状が現れます。そのため、30分ほどは医療機関で待機し、すぐに対応できるようにしておきましょう。
その他の副反応
その他の主な副反応は以下の通りです。
- 頭痛
- 筋肉痛
- 疲労
- 発熱
注射部位に痛みや赤み、腫れなどの反応が現れることがあります。保冷剤などで冷やすことで症状が和らぐ場合がありますが、なんらかの副反応が現れた場合は、まずは医師に報告してください。
キャップバックスワクチン接種の対象となる方

キャップバックスワクチンは、主に65歳以上の方や肺炎球菌感染症のリスクが高い方を対象としています。
また、以下のような方も接種対象となります。
- 病気により免疫機能が低下している方
- 糖尿病がある方
- 心臓や肺、腎臓、肝臓に病気がある方
- これまで肺炎球菌ワクチンを接種したことがない方
他にも、医師に肺炎球菌の感染リスクが高いと判断された方は、接種の対象になります。
肺炎は日本人の死因第5位となっている主要な病気です。高齢になるほど発症や重症化のリスクが高まります。キャップバックスワクチンは、そのリスクを軽減するための選択肢の一つです。
キャップバックスワクチンの値段
キャップバックスワクチンの値段は13,000〜15,000円ほどで、医療機関によって異なります。なお、キャップバックスワクチンは現時点では定期接種の対象ではなく、原則として自費接種となります。
キャップバックスワクチンを受けるタイミングと注意点

キャップバックスワクチンを受けるタイミングは、過去のワクチン接種歴により異なります。過去に肺炎球菌ワクチンを受けたことがある方は、1年の期間を空ける必要があります。
なお、以下に該当する方は、キャップバックスワクチンを接種してはいけません。
- ワクチンなどで重度のアレルギー症状が出たことがある方
- 37.5℃以上の発熱のある方
- 明らかに重度の病気にかかっている方
- 医師に接種してはいけないと判断された方
その他にも、特定の持病がある方は接種してはいけない場合があります。接種する前に医師に相談してください。また、接種当日は激しい運動や過度の飲酒を控えてください。
キャップバックスとニューモバックス、プレベナー20の違い
キャップバックスとニューモバックス、プレベナー20の主な違いは以下の通りです。
キャップバックス
| 対象 | 主に65歳以上の方 |
|---|---|
| 接種回数 | 生涯に1回 |
| 効果(原因菌のカバー率) | 約80% |
| 値段(自費) | 13,000〜15,000円 |
ニューモバックス
| 対象 | 主に65歳以上の方 |
|---|---|
| 接種回数 | 5年以上の間隔で再接種 |
| 効果(原因菌のカバー率) | 約57% |
| 値段(自費) | 8,000〜10,000円 |
プレベナー20
| 対象 | 主に65歳以上の方 |
|---|---|
| 接種回数 | 生涯で1回 |
| 効果(原因菌のカバー率) | 約56% |
| 値段(自費) | 9,000〜12,000円 |
定期接種に指定されているワクチンの場合、対象年齢や接種時期などの条件を満たせば、公費による助成が受けられます。
なお、どの肺炎球菌ワクチンが良いかは、年齢や持病、これまでの接種歴により異なります。医師に相談してから接種してください。
肺炎のリスクの高い方は接種を検討しよう
キャップバックスワクチンは、肺炎球菌による肺炎の発症や重症化を予防する効果が期待できます。日本人で報告されている肺炎球菌の血清型のうち、約80%に対応しており、従来のワクチンよりも広い範囲をカバーしています。
対象は、主に65歳以上の高齢者や持病により肺炎球菌の感染リスクが高い方などです。キャップバックスワクチンの値段は13,000〜15,000円ほどで、原則として自費接種です。接種は生涯に1回で良いとされています。
その他にも、ニューモバックスなどの肺炎球菌ワクチンがありますが、どれを接種すべきかは、年齢や健康状態などにより異なるため、医師に相談してください。
出典
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