コラム

普通の風邪・コロナ・インフルエンザのちがいは?

9月の半ばからコロナとインフルエンザの両方が流行している状態が続いています。
「どういう症状が出たら受診すればよいのか」「インフルエンザとコロナ、はたまたふつうの風邪の見分けはつくのか」など疑問をお持ちの方も多いと思います。
風邪・コロナ・インフルエンザの見分け方・違いを解説いたします。

風邪・コロナ・インフルエンザの特徴

風邪コロナインフルエンザ
原因ウイルスコロナウイルス、ライノウイルス、RSウイルスなどSARS-CoV2インフルエンザウイルス
潜伏期間2~4日程度1~14日程度(平均5日程度)2~5日程度
感染経路飛沫・接触エアロゾル・飛沫・接触接触・飛沫
症状のあらわれかたゆるやかゆるやか(一部急激に重症化する場合もある)急激
主な症状咳・咽頭痛・鼻水 発熱発熱 倦怠感・頭痛 咳・痰・味覚,嗅覚障害等高熱 関節痛・筋肉痛・頭痛 咳・鼻水・咽頭痛
検査方法特になし抗原検査・PCR検査抗原検査
治療方法対症療法対症療法 (一部の方にゾコーバなど)対症療法・抗インフルエンザ薬(タミフル・イナビルなど)
治るまでの期間1週間程度軽症の場合5~7日程度1週間程度

かぜ

ウイルスや細菌などの病原体によって引き起こされる鼻やのどの急性炎症の総称です。鼻やのどの粘膜から感染するため、鼻水・鼻づまり・のどの痛み・咳など鼻やのどの症状が多くみられます。

コロナ

新型コロナウイルスに感染することで発症します。症状は咳や発熱などふつうの風邪と似ています。微熱~高熱、咳、頭痛、倦怠感、味覚異常、嗅覚異常などの症状が出た後、急に重症化して肺炎を合併する場合もあります。軽症の場合1週間程度で軽快します。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスに感染することで発症します。38℃以上の高熱や関節痛、筋肉痛、悪寒や倦怠感などの症状。鼻水、咳などの症状があらわれます。急激に症状があらわれ、1週間程度で回復していきます。

風邪・コロナ・インフルエンザの症状詳細

かぜコロナインフルエンザ
発熱
のどの痛み
鼻水
鼻づまり
くしゃみ
筋肉痛・関節痛
倦怠感
頭痛
寒気・悪寒
下痢×
味覚・嗅覚障害××

症状に大きな違いはなく見分けることは難しい

風邪の場合、のどの痛みや鼻水・鼻づまり、咳などといった症状や発熱、寒気、頭痛などの全身症状も現れます。こういった症状は、ふつうの風邪の場合だけでなくコロナやインフルエンザの初期症状としてもあらわれるため、症状だけではどの感染症なのかを見分けることは非常に難しいです。 味覚障害や嗅覚障害はコロナに特徴的な症状のため、かぜのような症状に味覚障害や嗅覚障害が加われば、コロナの可能性は高まります。

症状だけではかぜなのかインフルエンザなのかコロナなのか見分けることは難しいため、風邪のような症状が出てきた場合には、医療機関を受診し、インフルエンザやコロナの検査を受けてみましょう。 ただし、症状が出てきてからあまりにも早いタイミングで検査をしても偽陰性になってしまう可能性が高いため、発症から1日以上が経過してから検査を受けることが望ましいとされています。

当院でもかぜ・発熱症状の相談が可能です

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でも発熱外来・コロナ・インフルエンザの検査をおこなっています。※大森町・蒲田でのPCR検査は5月末で終了させていただきます。
全院、駅前で休日(土日祝)含む毎日診療しており、すべてのお時間で検査も対応しております。 ご症状がある方向けの隔離室も完備しておりますので、怪しいなと思ったらLINEからご予約の上、ご受診ください。