症状から調べる

動悸・息切れ

動悸・息切れ

胸で症状を感じることが多く、「なんとなく胸苦しい」「胸がつまるような感じ」など心臓と肺のどちらから来ている症状なのか自身では判別できないことも多いでしょう。
動悸・息切れがもたらす主な疾患としては、不整脈、心不全、呼吸不全、肺炎、気胸、喘息、狭心症、心筋梗塞、肺血栓塞栓症、甲状腺機能亢進症、貧血、薬剤、不安神経症、過換気症候群など多種多様に列挙することができます。
このように循環器疾患、呼吸器疾患、内分泌疾患と多岐にわたる可能性がありますので、まずは受診して何が要因なのかを医師に判別してもらうことをおすすめします。

動悸・息切れの原因

心臓と肺のどちらか、もしくはどちらにも異常がある際に動悸や息切れが発症します。
メカニズムとしては、何か運動を行った際に筋肉をはじめ各臓器が酸素を必要とすることで臓器の酸素不足を補うために脳が心臓と肺へ「もっと動け」と命令するのです。これが動悸と息切れとして発症します。
これは健康体でもおこることで、全力疾走後の呼吸の乱れなど体験したことがある方が大多数かと思います。
ですが、激しい運動ではない軽い動作などで発症することは異常なため診断が必要です。
また、心臓や肺の機能が正常でも甲状腺機能亢進症では組織の代謝が進み、組織が酸素不足となってしまい原因となってしまうこともあります。
ほかにも貧血などで血液が酸素を各臓器へ運ぶことが出来ず、酸素不足に陥り、動悸・息切れを自覚することもあります。
また、精神的なストレスや不安障害、パニック障害のような心臓や肺、甲状腺、血液など臓器に問題がなくても心拍数や呼吸数が発作的に上がる場合もあるのです。

動悸・息切れの診断方法

発症する状態は様々です。判別するためには問診が必須です。
まずは動作についての問診、さらには貧血や甲状腺腫大が無いか、そして心雑音、肺雑音、心拍数、血圧、呼吸数、不整脈も確認します。
また、元々の心臓の大きさや肺に陰影が無いかを確認して心不全、肺気腫、気胸、肺炎の可能性も探ることもあります。心臓弁膜症や狭心症、心不全などが考えられる場合はさらに検査が必要となってきます。
また、血液検査を行い貧血や甲状腺機能などに異常がないかも調べていきます。
このような身体的な検査に異常がない場合はストレスや不安神経症など精神的な影響が無いかを考えていくことも重要です。

動悸・息切れ対処法

動悸がすると感じた際はまず深呼吸を行いましょう。
ゆっくりと時間をかけて空気を吐き出しお腹をへこませます。
何度か繰り返しリラックスできるようになったら、ハンカチやティッシュにアロマオイルなど落ち着く香りを染み込ませ深呼吸すると自律神経のバランスが整い落ち着きやすくなるのでおすすめです。
発症には自律神経も関わってくることが多く、まずは生活リズムを見直しをおこなうことも有効です。
太陽の光をあびたり、適度な運動の実践、また、カフェインの多い飲料やお酒の飲みすぎ、タバコの吸いすぎも控えるなど様々な方法を試してみるのもおすすめです。
ですが前段で記述したように突然の動悸や息切れは重篤な病気が隠れている場合もあります。動悸・息切れの原因は多種多様です。
治し方は、原因となる病気によって対処方法が異なります。まずは受診して、解決方法を相談されることをお勧めします。

症状に対応する検査

  • 心電図検査
  • 胸部レントゲン検査
  • 血液検査

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