症状から調べる

胸の痛み・苦しさ

胸の痛み・苦しさ

ひとくちに胸痛み・苦しさと言っても胸の表面なのか、内蔵なのかによっても違いますし、痛みの感じ方や表現の仕方も様々です。
重篤な病気が関わっている場合もあるため痛みがひかない場合は早めの受診がおすすめです。特に耐え難い痛みが続いている場合は命の危機に関わる場合もあるのです。
前述した通り、胸の痛みや苦しさは命の危機にかかわる場合があります。
以下のような症状が見受けられる場合はすみやかな受診を心がけましょう。

  • 耐えられない痛みの継続
  • 息切れ、吐き気などの症状が伴っている
  • 胸だけでなく背中、首、顎、上腹部、肩、腕にも痛みがある
  • ふらつきや失神の併発
  • 心拍数が不規則/速い

胸の痛み・苦しさの原因と対処法

肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)

肋骨に沿っている神経に障がいが発生することで痛みが発症します。
身体の外側に痛みを感じることが一般的ですが、胸の前面や背中、脇腹の辺りが痛むことも。また、せきや深呼吸などでも痛みが強くなることも。
薬をもちいたり、手術やストレッチなどで緩和するなど原因によって対処法も様々です。

逆流性食道炎

胃酸が食道に逆流して炎症が生じることで痛みが発症します。
そのため食後、胸やみぞおち付近に痛みを感じたり、胸やけなどの症状が特徴です。
内服薬の服用と同時に生活習慣の改善が治療に繋がります。
食べ過ぎや飲み過ぎを控えることはもちろん、早食いは避けることと、食後数時間は横にならないようにしましょう。

気胸

胸膜腔(きょまくくう)という肺を包んでいるすきまに空気がたまることで発症します。
空気がたまると呼吸をした際に肺が広がりづらくなり、急な胸の痛みや最悪の場合呼吸困難に陥ったりすることもあります。
肺の表面が破れてしまうことが主な原因となります。
軽度の場合は経過観察程度ですみますが、重度な場合は胸に管を入れ空気を外に排出する「胸腔ドレナージ」を行います。しかしそれでも改善しない場合は手術が必要となりますのでまずは受診をおすすめします。

がん

肺がんやがんが胸のあたりまで転移して広がると強い痛みが発症します。
この場合は手術や薬物療法、放射線治療など医師の判断に従って治療していく必要があります。

虚血性心疾患

狭心症や心筋梗塞といった心臓の血管が詰まる病気のことで急を要するものがほとんどです。
胸の真ん中から左側の圧迫感や強い痛みが続く、冷や汗や呼吸困難があるなどの場合はためらわず救急要請しましょう。

大動脈解離

大動脈解離とは、大動脈(心臓から出ている太い血管)の中にある中膜という部分が裂けて大動脈の壁だった場所に血液が流れ込んでしまった状態です。急に胸が引き裂かれるような激しい痛みを感じ、どんどん痛みが広がり、意識障害や失神、腹痛などと伴う場合も少なくありません。早めの受診をお勧めします。

胸の痛み・苦しさはストレスが原因?

病気が原因となり痛みや苦しさが起こる場合以外にも急激なストレスにより、自律神経のバランスが乱れることで発症することもあります。
最悪の場合、自律神経失調症になってしまったり、動悸や息切れ、めまい、腹痛、下痢などのさまざまな不調を引き起こす場合もあるのです。まずはストレスフリーな生活を心がけ、普段の生活の見直しを行うことが大切です。
それでも耐えがたい症状が続く場合、重篤な病気が隠れており命の危機の可能性もあるため、早急な受診の検討をおすすめします。

症状に対応する検査

  • 心電図検査
  • 胸部レントゲン検査
  • 血液検査

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