足つり
運動中や就寝中など足がつるシチュエーションは様々です。足や手などの筋肉が伸縮バランスを崩して異常な収縮を起こし、元に戻らないといわゆる「足がつる」という状態となります。主に急に体を動かしたときに起こりやすくなりますし、栄養不足や水分不足、冷え、熱中症、急激な寒暖差によっても発症します。また、睡眠中に足がつる方も多いのではないでしょうか。これは身体を横にすると足の甲と脛が一直線となり、この状態が長時間続くと感覚器官の働きが鈍るため足がつりやすくなるのです。
足がつる主な原因
筋肉の衰え
加齢と共に運動神経細胞が減少すると、足がけいれんしつりやすくなります。若者の場合でも筋肉を伸ばして柔軟性を高める機会が少なくなっている方は足がつりやすい傾向にあります。
肉体疲労
使わない筋肉を急に使用したり、過度の労働/運動でも足がつりやすくなります。腱(けん)には脳へ「これ以上は筋肉を伸ばせない」と伝達する機能が備わっています。しかし、肉体疲労時には乳酸が増加し、この機能を低下させてしまうのです。それにより身体が異常を感じてふくらはぎを急激に収縮し、足がつってしまいます。
水分不足
脱水症状が起きると筋肉や神経の働きを調整するミネラルのバランスが崩れます。すると筋肉が十分に代謝を行えず、足がつりやすくなってしまいます。
足がつった際の対処・予防法
何よりも慌てず対処することが大切です。急激に筋肉を伸ばしてしまうと筋肉繊維が断裂してしまったり、肉離れを起こしたりするケースもあります。
足がつった際にはまず以下を試してみましょう。
- 身体の力を抜く
- 痛くない楽な角度を探す
- 緩やかなストレッチ
- 筋肉の緊張をほぐす
- 膝を立てて休息
くれぐれも過度なマッサージは厳禁です。また、足を伸ばすと再度つってしまう恐れがあるので、ストレッチを行う際も足が伸びきらないように注意しましょう。また、足がつらないように普段から予防することも大切です。適度な運動や睡眠、バランスの良い食事などを意識し、身体を冷やさない工夫を行いましょう。
- 運動時にはスポーツドリンクを摂取
- 水を1日1リットル以上飲む
- 毎日浴槽に浸かる
- バランスの良い食事
- 適度な運動
- ストレッチ
- 十分に身体を休める
足がつる原因には病気が関係している場合もあります。頻繁につったり、何かいつもと違うなど感じたら受診を検討しましょう。