コラム

バナナアレルギー|症状・原因・対処について解説

当院では6歳未満のお子様にアレルギー検査は実施しておりません。
大人とちがってお子様の体質・データは年単位で変化し、この検査自体もお子様の負荷になること、検査結果より症状と合わせた臨床判断が大切であることから、精査が必要と判断した場合は専門医がいる総合病院・大学病院をご紹介いたします。

バナナは年齢を問わず朝食にもおやつにも、子どもの離乳食としても食べられています。

しかし、そんなバナナを食べた時に、もしもかゆみや蕁麻疹といった症状が出た場合はバナナアレルギーの可能性もあるため、注意が必要です。

今回は、バナナアレルギーの症状や原因などについて解説いたします。

バナナアレルギー

バナナアレルギーは食物アレルギーのひとつです。食物アレルギーは、特定の食べ物を食べたとき、その食べ物に含まれるアレルゲンをからだが異物と判断してしまうことで起こります。からだの免疫機能が過剰に反応してしまうことで生み出された化学物質がさまざまなアレルギー症状を引き起こすのです。

考えられる原因は?

バナナを食べた時にかゆみや蕁麻疹などの症状が現れた場合の原因として、バナナに含まれるアレルゲン(アレルギー原因となる物質)に反応して起きる「バナナアレルギー」のほかに、「仮性アレルゲン」によって引き起こされているという可能性も考えられます。

仮性アレルゲン(薬理活性物質)

食べ物の中に自然に含まれていたり、保存されているあいだに生じたりする化学物質には、アレルギーに類似した症状を引き起こす物質があります。ヒスタミンやセロトニンなどといったそれらの物質のことを、「仮性アレルゲン(薬理活性物質)」と呼びます。バナナにはセロトニンが含まれており、実際にバナナアレルギーでなくとも、かゆみや蕁麻疹といった症状を引き起こすことがあります。しかし、自身の症状は仮性アレルゲンによるものだと自己判断してしまうと、その判断が誤っていた場合には危険が伴います。気になる症状がある場合は医療機関を受診しましょう。

どんな症状がある?

食物アレルギーの症状は人によって異なりますが、

  • 皮膚のかゆみ
  • 蕁麻疹
  • 皮膚が赤くなる

などの皮膚症状が最も多いとされています。他にも目のかゆみや咳、くしゃみ、腹痛や下痢など多岐に渡り、その症状の重さも人によって異なります。また、その症状の多くは食後2時間以内に現れるとされています。

口腔アレルギー症候群

花粉症の人がその花粉と類似したアレルゲンをもつ果物や野菜を食べた時に、唇や口の中、喉にかゆみや腫れなどの症状が現れることがあります。口腔アレルギー症候群と呼ばれるその症状も食物アレルギーの一種であり、バナナを食べた時にも起こることがあります。

アナフィラキシー

アナフィラキシーとはアレルギー反応のなかでも特に重篤な状態であり、蕁麻疹などの皮膚症状や呼吸困難、下痢や嘔吐などの複数の症状が全身に急速に現れることが特徴です。なかでも、血圧低下や意識レベルの低下を伴う場合をアナフィラキシーショックと呼びます。アナフィラキシーの症状には早急な対処が必要となります。からだに異変を感じた際は直ちに医療機関を受診してください。

アレルギー検査

医療機関では、

  • 皮膚を介したアレルギー検査方法であるプリックテスト
  • アレルギーが疑われる食品を摂取して症状の有無を確認する食物経口負荷試験
  • 血液検査

などの検査方法を必要に応じて用い、問診と併せて、アレルギーであるかの判断をします。

子どもに症状が出た時は早めに医療機関へ

子どもに初めて症状が現れたときには早めの受診を心がけましょう。子ども、特に乳幼児は自分の状態、症状をうまく伝えることが難しいため、まわりの大人が状態や症状を観察することが重要となります。息苦しそうにしてたり、顔色が悪くなっている、ぐったりしている、嘔吐などの症状などの異変が現れている場合は緊急性が高いと考えられます。そのような症状が現れた場合は早急に医療機関を受診しましょう。また、できるだけ正確に医師へ症状を伝えるためにも、食べたものや食べた時間、現れた症状などをメモや写真で残しておき、受診の際に持参するようにしましょう。

当院では6歳未満のお子様にアレルギー検査は実施しておりません。
大人とちがってお子様の体質・データは年単位で変化し、この検査自体もお子様の負荷になること、検査結果より症状と合わせた臨床判断が大切であることから、精査が必要と判断した場合は専門医がいる総合病院・大学病院をご紹介いたします。

バナナアレルギーであった場合

アレルギー検査でバナナアレルギーと判明した場合には、基本的には医師の指示に従っていただくことになります。そして、日常での食べ物の選び方など、注意すべき点もあります。

バナナを食べない

基本的な食物アレルギーの対処になりますが、原因となる食べ物を除去することが重要です。バナナを食べたら症状が出てしまうのであれば、やはりバナナを食べないことが推奨されます。ただし、医師の指示を仰ぐ必要がありますが、少量であれば食べても良いとされることもあります。しかしながら、自己判断は危険ですので、必ず医師へ相談してください。

加熱されたバナナは食べてもよい?

口腔アレルギー症候群の場合は、加熱されたものであればたべることができるということもあります。しかし、果物アレルギーであった場合には、加熱されていても強い症状を引き起こすことがありますので、加熱すれば絶対に安全ということはありません。加熱されたバナナなら食べても良いのかということについても、自己判断は避け、医師の判断を仰ぐ必要があります。

加工食品のアレルギー表示

容器包装された加工食品について、アレルギーに関連する特定原材料を含む場合は、その旨を表示することが義務付けられています。卵や乳、えびやくるみなどは義務表示とされています。しかし、バナナは推奨表示とされており、任意での表示となります。必ず表示されているわけではないため、バナナを含む可能性のある加工食品について注意深く確認する必要があります。

当院でもアレルギーの相談やアレルギー検査が可能です

当院では6歳未満のお子様にアレルギー検査は実施しておりません。
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