お子様の下痢の相談も増えており、「元気なのに下痢だけ症状が出ている」ということもあります。
今回はそんな「元気なのに子どもの下痢が続く」という症状について解説していきます。
子どもの下痢とは
子どもの下痢はよく見られる症状でほとんどは、感染性胃腸炎によるもので、対症療法で約2週間程度で改善します。
下痢の回数が多かったり、量が多くぐったりしていたり、血が混じっていたりする場合には早めに医療機関を受診するようにしましょう。
離乳食がはじまるまでの赤ちゃんはだいたい便が柔らかく、新生児の場合はほとんど水分です。普段から便の回数や色・性状などを確認して比較するようにしましょう。
下痢以外の症状はなく、食事や水分もとれ、おしっこもちゃんと出て元気な様子の場合にはしばらく自宅で様子をみても良いです。
下痢の5つの原因
- 感染性胃腸炎
ウイルスや細菌への感染により下痢をします。発熱や嘔吐の症状が出ることもあります。 - 食物アレルギー
特定の食品を摂取したあとに下痢をします。蕁麻疹が出現することもあります。 - 乳糖不耐症
牛乳、乳製品に含まれる糖をうまく消化できず、乳製品摂取後に下痢をします。 - 腸重積
何らかの原因により腸が折り重なる形になります。 - 便秘
便が硬くなると隙間を通って柔らかい便が出てくることがあります。
気を付ける症状
下痢のときはうんちの色や量をしっかりと観察するようにしましょう。また、下痢だけでなく以下のような様子がみられる場合には早めに医療機関を受診しましょう。
- 便に血が混ざっている
- 便が白い
- 発熱している
- 腹痛が強い
- 便の量が多い
- 嘔吐もしている
また、下痢が続くことで体内の水分が奪われ脱水状態になることがあります。脱水の場合、下記のような症状が出ることがあります。また、口の中や唇の渇き、おしっこの回数が少ない場合には速やかに医療機関を受診するようにしましょう。
- ぐったりしている
- 意識が朦朧としている
- 視線があわない
- 話しかけても反応がない
子どもが下痢のときの対処法
症状に変化がなければ自宅で経過観察も可能
下痢であっても、水分がしっかりと摂れ、おしっこもちゃんと出ており機嫌が良い場合には自宅での経過観察も可能です。 ただし、
- 下痢の回数が増えてきた
- 血液が混じってきた
- 腹痛が強くなってきた
などの症状の変化がある場合には医療機関を受診してください。
水分摂取をしっかりとおこなう
脱水予防のためにも水分を十分に摂取しましょう。下痢の量が多いと多くの水分が失われていくため、下痢によって失われるより多くの水分をこまめに摂取していきましょう。OS-1® などの経口補水液もおすすめです。 また、食事は脂肪分の多いものや炭酸飲料、ジュース、果物などは避け消化の良いものを摂取しましょう。
おむつはこまめに替える
お尻周りの皮膚が赤くなったりただれたりすることがあるのでこまめにおむつ交換をしましょう。また、ぬるま湯で洗い、優しく拭いてあげると皮膚への刺激を減らすことができます。皮膚に赤みが出てきたら塗り薬で保護してあげましょう。
感染対策も重要
下痢の原因はウイルスや細菌への感染であることが多いため、感染対策は重要です。下痢をしたおむつは袋に入れて廃棄したり、下着や寝具などに付いてしまった場合には次亜塩素酸を含む漂白剤などに漬けてから洗濯するようにしましょう。
家族感染を防ぐことにつながります。
うんちの状態は診察時の判断材料になるため、うんちを撮影した画像などを診察時にお持ちいただくと良いです。
下痢は止めないようが良い?
下痢は体内のウイルスや細菌を体外へ排出する働きをしているため、自己判断で下痢止めを使用することは控えましょう。
下痢が続き、脱水でぐったりしている場合などに医師の指示に従って適切に使用するようにしましょう。
当院でもお子様の下痢の相談が可能です
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全院、駅前で診療しております。(蒲田駅東口クリニック|川崎駅東口内科クリニック・アレルギー科・小児科は小児科対応曜日が限られておりますので事前にホームページでご確認の上、ご受診ください)
当院では対応が難しい場合や精密検査が必要な場合には責任をもって専門病院を紹介させていただきます。
隔離室も完備しているため、感染症の多い季節も安心です。
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