感染症ごとのワクチン

麻疹

麻疹について

感染経路

麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症で、感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染です。感染力は極めて強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。

症状

10~12日程度の潜伏期間の後に、高熱、咳、鼻水が数日間持続し、口の中に1mm程度の白い発疹ができます。熱は一度下がりますが再び上昇し、その後体中に赤い発疹ができます。 別の病気を併発しなければ7~10日後に回復します。

渡航の際の注意点

ワクチンを接種し、免疫をつけることで予防ができます。過去に接種歴がある方も、経年で免疫が低下している可能性があるため抗体検査で抗体の有無を確認されることを推奨します。

妊婦の方はワクチン接種ができません。また妊娠中でなくとも、接種後2ヶ月程度は避妊が必要です。

麻疹のリスクのある地域

世界中で感染する危険性があります。

当院で接種可能なワクチン

MRワクチン(ミールビック)

料金11,000円 / 回
税込表記
適応年齢1歳以上
接種回数1回か2回(2回目は初回から4週間後)
接種方法皮下注射
持続期間20年~30年程度

副反応

接種部位の発赤、腫脹、疼痛、硬結等が出現することがあります。また、まれにショック、アナフィラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)が出現することがあります。

予防接種を受けられない方

  • 明らかに発熱のある方
  • 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
  • 過去にMRワクチンに含まれる成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方
  • その他医師が予防接種を受けることが不適当と判断した方
  • 妊娠中の方

予防接種に際し、医師とよく相談が必要な方

  • 心臓病・腎臓病・肝臓病・血液疾患などの基礎疾患がある方
  • 発育が遅く医師・保健師の指導を受けている方
  • 風邪等の体調不良の方
  • 予防接種を受けたときに、2日以内に発熱がみられた方及び発疹・蕁麻疹などのアレルギーを疑う症状が出現した方
  • 薬の投与又は食事で皮膚に発疹が出たり、体に異常をきたしたことのある方
  • 今までに痙攣を起こしたことがある方
  • 過去に本人や近親者で、検査によって免疫状態の異常を指摘されたことのある方