感染症ごとのワクチン

風疹

風疹について

感染経路

風しんウイルスによって引き起こされる感染症で、主な感染経路は感染者の咳やくしゃみ等の飛沫感染です。

症状

12~23日程度の潜伏期間の後に、発熱し体中に発疹(3~5日程度)が出現し、首の後ろや首にあるリンパ節が腫れます。妊娠中の方が感染した場合には、妊娠週数によっては胎児に先天性異常が起こる可能性があります。

渡航の際の注意点

アジアやアフリカを中心に風疹患者の発生が報告されています。 ワクチンを接種し、免疫をつけることで予防ができます。過去に接種歴がある方も、経年で免疫が低下している可能性があるため抗体検査で抗体の有無を確認されることを推奨します。

妊婦の方はワクチン接種ができません。また妊娠中でなくとも、接種後2ヶ月程度は避妊が必要です。

国・自治体の施策

厚生労働省の施策として昭和37年度~昭和53年度生まれの男性の方々にお住まいの自治体から、原則無料で風疹の抗体検査と予防接種を受けられるクーポンが配布されています。 また、自治体によっては19歳以上の妊娠を予定または希望する女性とその同居者で風疹にかかったことがなく、風疹の予防接種を受けていない方や不明な方に対し無料で抗体検査と予防接種が受けられる施策があります。

風疹のリスクのある地域

世界中で発生していますが、中国・ベトナム・フィリピンで多くみられます。

当院で接種可能なワクチン

MRワクチン(ミールビック)

料金11,000円 / 回
税込表記
適応年齢1歳以上
接種回数1回か2回(2回目は初回から4週間後)
接種方法皮下注射
持続期間20年~30年程度

副反応

接種部位の発赤、腫脹、疼痛、硬結等が出現することがあります。また、まれにショック、アナフィラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)が出現することがあります。

予防接種を受けられない方

  • 明らかに発熱のある方
  • 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
  • 過去にMRワクチンに含まれる成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方
  • その他医師が予防接種を受けることが不適当と判断した方
  • 妊娠中の方

予防接種に際し、医師とよく相談が必要な方

  • 心臓病・腎臓病・肝臓病・血液疾患などの基礎疾患がある方
  • 発育が遅く医師・保健師の指導を受けている方
  • 風邪等の体調不良の方
  • 予防接種を受けたときに、2日以内に発熱がみられた方及び発疹・蕁麻疹などのアレルギーを疑う症状が出現した方
  • 薬の投与又は食事で皮膚に発疹が出たり、体に異常をきたしたことのある方
  • 今までに痙攣を起こしたことがある方
  • 過去に本人や近親者で、検査によって免疫状態の異常を指摘されたことのある方