花粉症(アレルギー性鼻炎)

花粉について

花粉について

花粉の原因

春花粉

春花粉は樹木(スギ・ヒノキ・シラカバなど)の花粉であり、これらは風に乗って十数キロから場合によっては数百キロ飛ぶのが特徴です。そのため、木のない都市部でも大量に花粉が舞うことになります。

秋花粉

秋花粉は草(ブタクサ・ヨモギなど)であり、飛ぶ距離は数メートルと狭い範囲です。
公園や河川敷など身近な場所に生えているため、ご自分の住む地域に生えていないか確認しておくことも大切です。

花粉の種類

樹木の花粉

スギやヒノキなど。
高い木から風に乗って遠くまで飛散するため、数十キロから数百キロ飛ぶといわれています。 そのため、木のない市街地などでも花粉が飛散します。

草本花粉

カモガヤ・ブタクサ・ヨモギなど。
これらは、背の低い雑草で、どこにでも生えています。
しかし、背丈が低いため、花粉は数十メートルほどしか広がらないため、近くに行かなければ症状が出ずらいといえます。

以下は、代表的な花粉の特徴です。

スギ

スギの花芽は6月頃~形成され始めます。
そして、11月頃に成熟、その後休眠状態になります。
冬の寒さを受け、暖かくなってくると休眠から覚め、開花に向けて準備をし始めます。
花粉の大きさは30-40㎛(1mm の30分の1程度)でたくさん集まることで黄色に見えます。

飛散時期2月上旬から4月下旬
ピーク3月頃

スギを大量に植林したため、花粉がたくさん飛ぶようになり、花粉症の約70%ほどはスギと考えられています。

ヒノキ

夏の初めころからヒノキの花芽が形成され始めるため、飛散はスギより1か月ほど遅くなります。
花粉の大きさは28-34㎛(1mm の35分の1程度)でスギよりやや小さめです。

飛散時期3月中旬から5月中旬
ピーク3月下旬から4月頃

飛散時期は、スギとほぼ一緒ですが、ヒノキの方が若干遅く飛散が始まります。
花粉の形がスギとよく似ているため、スギに反応する方はヒノキにも反応しやすいと言われています。

ハンノキ

カバノキ科の樹木で、湿地でも育ちます。
公園や山、田んぼや沼のまわりなど身近なところにあります。

飛散時期1月から6月頃
ピーク花期:1月から3月頃

スギやヒノキより若干早く飛び始めるので早めに春花粉症の症状が出る方はハンノキ花粉症かもしれません。

カモガヤ(イネ科)

牧草として栽培されているものが多いですが、野生化したものもたくさん見られています。

飛散時期5月から8月頃
ピーク道端や草地に生育していることが多く、花が咲いている間は花粉が飛び続けます。

夏の花粉症の代表で、どこにでも生えています。

ブタクサ(キク科)

河原や公園など、どこにでも生えています。

飛散時期8月から10月頃
ピーク道端などどこにでも生育しており、花が咲いている間は花粉が飛び続けます。

秋の花粉症の代表。スギ、ヒノキに次に多い花粉症といわれています。

ヨモギ(キク科)

多年草で繁殖力が強く、市街地なども含めどこにでも生えています。
草餅や天ぷらとして食べたりします。

飛散時期8月から10月頃
ピーク道端などどこにでも生育しており、花が咲いている間は花粉が飛び続けます。

ブタクサより、花粉の飛散量が多いのが特徴です。