アレルギー検査
食べ物や花粉、ハウスダストなどをはじめ、アレルギーでお悩みの方は多くいらっしゃいます。
アレルギー検査(血液検査)では、アレルギーの原因物質「アレルゲン」に反応する「IgE」の量を調べることで、アレルギーの有無や程度を調べます。
アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息をお持ちの方は数値が高くなります。
対象年齢
お子さま | 6歳以上 ※ 5歳未満のアレルギー検査は当院では実施しておりません。 |
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成人 | 年齢の上限なし |
こんな方にアレルギー検査がおすすめです
- じんましんなどアレルギー症状が出たことがあり、アレルギーを一通り調べたい
- 食べるのが心配な食材があり調べたい
- 花粉症かどうか確認したい
- スギ花粉症・ダニ/ハウスダストの舌下免疫療法をはじめたい
- 子供の頃にアレルギーといわれた食材をいまも食べていないので食べても良いか調べたい
- 気管支喘息やアトピーのコントロールがうまくいかない
アレルギー検査の種類
当院で実施しているアレルギー検査は一般的な採血による方法です。
※ 当院では金属アレルギーの検査は実施しておりません
多くの方が利用されているのは、代表的なアレルゲンをまとめて調べられるセットの採血検査です。
MAST36
アレルギーの原因物質として頻度の高い36項目のアレルゲンを一度の検査でまとめて判定できます。
食物・花粉・その他がふくまれている代表的な検査です。
特定原材料7品目(加工食品への原材料表示義務 ) : 卵・乳・小麦・落花生・エビ・カニ・ソバ
も含まれます。
当院も通常はこちらのアレルギー検査を実施しております。
VIEW39
MAST検査とほぼ類似の内容です。
一部、昆虫などの項目の差異はあります。当院では実施しておりません。
といったものがあります。
ご希望のアレルゲン項目を個別に調べることも可能ですので、医師にご相談ください。
アレルギー検査の費用
鼻水やじんましんなどアレルギー症状を伴う方は保険が適用されます。
別途、診察料(初診・再診料や処方料など)がかかりますのでご了承ください。
MAST36 | 約4,710円(3割負担の場合) |
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検査でわかるアレルギー 項目一覧(MAST36)
食物アレルギー
卵・ミルク | 卵白、オボムコイド、ミルク |
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穀物・ナッツ | 小麦、ゴマ、ソバ、大豆、米、ピーナッツ |
魚類・甲殻類 | マグロ、サケ、エビ、カニ |
肉類 | 豚肉、牛肉、鶏肉 |
果物・野菜 | トマト、モモ、キウイ、バナナ |
花粉
2月〜5月 | スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ |
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5月〜8月 | オオアワガエリ、カモガヤ |
8月〜10月 | ヨモギ、ブタクサ |
その他
家塵 | ハウスダスト、ヨコナヒョウヒダニ |
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カビ | アスペルギルス、カンジダ、アルテルナリア |
ペット | イヌ皮屑、ネコ皮屑 |
その他 | ラテックス |
結果判定基準(MAST36)
MASTクラス | 判定 |
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0 | 陰性 |
1 | 疑陽性 |
2 | 陽性 |
3 | 陽性 |
4 | 陽性 |
5 | 陽性 |
6 | 陽性 |
「IgE」の量を上の表のようにクラス0~6まで分類します。
対応は症状の有無や疾患背景により様々ですので、医師とご相談ください。
おおよその目安として、結果が「クラス1~2」の場合は静観、「クラス5~6」であればアレルギー反応があるとして対応します。
「クラス3~4」の場合は実際の症状と照らし合わせて対応します。
アレルギー検査を受けるタイミング
特定の食べ物を食べ、じんましんが出たり、皮膚が腫れる。
特定のシーズンでは鼻水が止まらず、顔も痒くなるなど、疑わしい症状がある際にはアレルギー検査をご検討ください。
採血により原因を調べることによって、アナフィラキシーなどの重篤なアレルギー症状を事前に生活習慣の工夫により防げる場合があります。
乳幼児期から食物アレルギー・アトピー性皮膚炎・ぜん息を伴うお子さまの場合は、総合病院で精査やフォローを受けることをおすすめしております。
アレルギーにそこまでお困りでないお子さまは、特に小さいころは体質も変化していくため積極的には推奨しておりません。
こどものアレルギー検査の注意点
当院では6歳未満のお子様にアレルギー検査は実施しておりません。
大人とちがってお子様の体質・データは年単位で変化し、この検査自体もお子様の負荷になること、検査結果より症状と合わせた臨床判断が大切であることから、精査が必要と判断した場合は専門医がいる総合病院・大学病院をご紹介いたします。
アレルギー検査(非特異的IgE)の検査結果は、あくまで採血上の結果となり、絶対的なものではありません。
特定の状況で症状があれば、検査結果で高い数値が出ていなくてもアレルギーがあるケースもあります。
一方で、数値が非常に高くても無症状で全く生活に支障がないこともあります。
特にお子さまで重要なことですが、いままで問題なく食べられていた食材にこのアレルギー検査の反応がみられても、摂取を中止する必要はありません。
すでに特定の食物アレルギーの診断があり、その食材の摂取を再開してよいかと判断する上ではとても重要な指標となります。
アレルギーの治療
アレルギー検査で反応がみられ、症状を伴う場合は治療が必要な場合があります。
- アレルゲンを避ける
- 抗ヒスタミン薬を服用する
- スギ花粉症やダニ・ハウスダストでお悩みの場合は、舌下免疫療法を行う
一番の治療は、アレルゲンにふれないようにすることです。
難しい場合もありますので、抗ヒスタミン薬を服用しながら生活する方も多くいらっしゃいます。
スギ花粉症やダニ・ハウスダストに対しては、アレルギーにおいては唯一といってよいほどの根本治療(舌下免疫療法)があります。
当院でも多くの患者様が実施されておりますのでお気軽にご相談ください。
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