呼吸器内科

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

当院では、「ご自宅で」睡眠時無呼吸症候群の診断(検査)〜治療が可能です。
金銭的な負担が少なく(入院した場合の3分の1の価格)、お忙しい方にもご利用いただけます。
ご希望の方は、LINE予約をご利用ください。
すでにCPAP療法中で、転勤・お引越しに伴い病院をお探しの方も、当院で継続治療が可能です(紹介状をご持参下さい)のでお気軽にご予約ください。

当院ではLINEによる診療予約を導入しております。
LINEから予約のキャンセル・変更も可能です。

多くは「いびきがうるさい」、「寝ているときに呼吸がとまる」といった指摘を受けることで初めて気づかれます。
英語で Sleep Apnea Syndrome といわれ、頭文字からSAS(サス)と呼ばれます。
寝ているときに、舌がノドに落ち込み気道をふさいでしまうことで起こります。
CPAP(シーパップ)療法といって、寝ているときに陽圧マスクをつける治療が一般的です。
体重を減らす、飲酒を控える、寝るときの体勢で仰向けを避ける、といった対処も合わせて大切です。
扁桃腺が大きく気道がふさがれている方の場合は、耳鼻科で手術が必要なこともあります。

睡眠時無呼吸症候群の合併リスク

睡眠時無呼吸症候群を放っておくと、日中の生活のパフォーマンスが落ちてしまうだけではなく、心臓・脳・全身の血管(動脈)に負担がかかります。
多くの研究データから、生活習慣病(高血圧、糖尿病など)や心臓病(不整脈、心筋梗塞など)、脳卒中などの合併リスクが以下のように上がることが知られています(健常者と比べて)。

高血圧約2倍
狭心症・心筋梗塞2〜3倍
慢性心不全約2倍
不整脈2〜4倍
脳卒中約4倍
糖尿病2〜3倍
循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン. Circ J74 (Suppl.Ⅱ). 963-1084. 2010.
Eur Respir J 2016; 47: 1162-1169
JAMA 2011; 306: 613-619

重症になる程(呼吸が止まる程度が強いほど)リスクは上がります。
肥満の方に睡眠時無呼吸症候群(SAS)が多いイメージがありますが、肥満でない方にSASがみられることもあります。

なぜ睡眠時無呼吸症候群を治療しなければならないか

上述の通り命に関わる合併症リスクが上がる一方で、この症候群の治療をきちんと受けると、長生きできる可能性があることもわかっています(JM Marin et al. Lancet 2005; 365: 1046-53)。
医療機関でSASと診断されたら、他の病気が隠れていないかのチェックもしてもらいましょう。

6つの質問であなたのSASリスクをチェック!

  1. 大きないびきをかきますか?
  2. 寝ているときに呼吸が止まっていると家族に指摘されますか?
  3. 夜間に何度も目が覚めますか?
  4. 日中(運転・会議中など)に眠くなりますか?
  5. 朝の血圧が高いですか?
  6. 寝たはずなのに、朝起きて疲れが残る感じや頭痛がしますか?

自宅でできる簡易検査から治療までの流れ

Step1. 「パルスオキシメータ」: 睡眠時無呼吸の初期診断

時計のような機器を手首につけて一晩自宅で寝る、という検査です。

手順

医師の診察でSASが疑われたら、お帰りの際に受付で、自宅で行う検査日の予約をしてください。
後日「パルスオキシメータ」が、検査会社からご自宅に届きます。
検査日は、装置を腕につけたまま一晩寝ていただき(ご自身で簡単に装着できます)、翌日以降に機器を検査会社までご郵送ください。
数日後、解析結果がクリニックに届きますので、お手数ですが結果説明を聞きにクリニックまでお越しください。
AHI(睡眠中1時間あたりの「無呼吸」と「低呼吸」の合計回数)によって 軽症 / 中等症 / 重症 の3段階に分かれます。

※ AHI(Apnea Hypopnea Index)= 無呼吸低呼吸指数
※ 低呼吸 = うまく息ができておらず、カラダの酸素が一定以上低下した状態、もしくは覚醒を伴う状態のこと

軽症 5 ≦ AHI <15
中等症15 ≦ AHI < 30
重症 30 ≦ AHI
成人の睡眠時無呼吸症候群 診断と治療のためのガイドライン2005

※ 簡易検査「パルスオキシメータ」でSASが疑われた場合は、精密検査「睡眠脳波検査(PSG検査)」が必要になります。
※ 簡易検査「パルスオキシメータ」で AHI 40以上であった場合は、その結果のみで、CPAP(シーパップ)療法の適応となります。

簡易検査で、AHIが20以上40未満であった場合、さらなる精密検査が必要になります。
「在宅Full PSG(ポリソムノグラフィー)検査」というもので、こちらもご自宅で行えます。
無呼吸に加えて、脳波、筋電図、体位、胸・腹部体動などを測定し精密に評価します。
入院PSG検査と同じ検査を、入院せずに自宅で行えるため、患者さまの時間的・金銭的な負担も少なくなります。また、装置をつけながら入院部屋で1泊するのは大変ですが、ご自分の寝室で寝られるため、検査にあたって気持ちの負担がかなり軽減されます。
検査結果は、約1週間でクリニックまでレポートが届きます。
ご返送後、7~10日を目安に、LINEでご予約をお取りの上、クリニックまでご来院ください。
この結果が、AHIが20以上でCPAP治療の保険適応となります。

Step2. CPAP(シーパップ)療法: 睡眠時無呼吸の治療

中等度以上のSASの患者さまは、ご自宅で鼻や口にマスクを当てて寝るCPAP療法を行います。
扁桃腺が大きいことが原因の場合は耳鼻科の扁桃腺をとる手術が推奨される場合があります。

検査の費用(保険適応)

簡易検査(自宅でできる検査)約2,700円
(3割負担の方)
在宅Full PSG検査
(簡易検査で中等度の場合のみ行う精密検査)
約12,500円
(3割負担の方)
初診料、採血等実施の場合は別途費用がかかります

治療が必要な場合の費用(保険適応)

CPAP
(シーパップ : 持続陽圧呼吸療法)
約4,500円 / 月

毎月の受診が保険で治療を受けるために必要です。治療状況のレポートを見ながら毎月の診療を行います)

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