蒲田駅東口クリニックの高血圧外来

本態性高血圧

本態性高血圧

本態性高血圧とは?

本態性高血圧とは、複数の要因が重なって引き起こされる高血圧です。日本人の高血圧の8〜9割の人が本態性高血圧です。

生活習慣や遺伝が原因

本態性高血圧が発症する原因は、明らかになっていません。生活習慣や遺伝などの要因が関係して引き起こされると考えられています。具体的な要因は以下の通りです。

  • 塩分の摂りすぎ
  • 食生活の乱れ
  • 肥満
  • 運動不足
  • 過剰な飲酒
  • 喫煙
  • ストレス

若いうちから発症する若年性高血圧は、遺伝による影響が大きいとされています。いずれにしても血圧を改善するには、生活習慣の改善が重要です。

二次性高血圧との違い

二次性高血圧とは、血圧上昇の原因となる病気がはっきりしている高血圧です。二次性高血圧の原因となる代表的な病気は以下の通りです。

病名概要
慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)腎臓の働きが低下して、尿や塩分が排出されにくくなり血圧が上がる。
原発性(げんぱつせい)アルドステロン症アルドステロンという血圧を上げてしまうホルモンが過剰分泌される。

二次性高血圧は、原因となる病気を治療すれば高血圧を改善できる可能性があります。

本態性高血圧の症状

本態性高血圧に限らず高血圧は、初期段階においてほとんど症状は現れず経過します。進行すると以下のような症状が現れます。

  • 早朝に頭痛が起きる
  • 夜間何度もトイレに行きたくなる
  • 息苦しさを感じる
  • めまいやふらつきが起きる
  • 足の冷えを感じる

症状が現れるということは、臓器に障害がおよび始めているということです。つまり、高血圧はいつのまにか動脈硬化(どうみゃくこうか:血管の弾力性を失っている状態)が進行して、脳卒中(のうそっちゅう)や心筋梗塞(しんきんこうそく)などの合併症を引き起こしてしまいます。

本態性高血圧を改善する7つのポイント

本態性高血圧を改善する7つのポイントは以下の通りです。

  1. 塩分は1日6gまでにする
  2. バランスの良い食事を摂る
  3. 肥満予防をする
  4. 運動を取り入れる
  5. 飲酒を控える
  6. 禁煙を心がける
  7. ストレスを溜めずに十分な睡眠をとる

それぞれ解説します。

1.塩分は1日6g未満までにする

高血圧症の方は、塩分の摂取量を1日6g未満にしましょう。塩分を摂りすぎると以下のことが起きて血圧が上昇してしまうためです。

  • 塩分の主成分であるナトリウムが影響して血液中の水分が増える
  • ナトリウムが血管を刺激してしまい血管を狭くする

本態性高血圧において減塩は効果の高い改善方法です。調味料や麺類のスープなどを控えて、減塩しましょう。

2.バランスの良い食事を摂る

肉類などは避けて、野菜や果物を積極的にとりましょう。野菜や果物は血圧の低下作用が期待できるカリウムを多く含んでいるためです。以下の食材はカリウムを多く含んでいます。

カリウムが豊富に含まれる食材
野菜さつまいも、さといも、ながいも、じゃかいも
果物あんず、いちじく、ぶどう、かき、バナナ、キウイ
海藻のり、ひじき、わかめ

ただし、どの食材も摂りすぎは禁物です。特に糖分・糖質の多い果物や根菜の過剰摂取は控えましょう。

3.肥満予防をする

肥満と高血圧の関係は明らかにされています。体重1kg減少につき上の血圧、下の血圧ともに約1mmHg低下すると推定されています。さらに、減量は高血圧の要因となるメタボリックシンドローム(内臓肥満や高血糖、脂質異常症などが重なっている状態)の改善につながるでしょう。

4.運動を取り入れる

適度な運動は、体重や体脂肪などを減らせるため、血圧の改善につながります。実際に適切な運動療法によって、上の血圧は2〜5mmHg、下の血圧は1〜4mmHgの低下が期待できるという報告もあります。少し早歩きのウォーキングを1日30分から始めてみましょう。

5.飲酒を控える

長期間飲酒を続けると1日の平均血圧は徐々に上昇します。厚生労働省の健康21(アルコール)によると、適度な飲酒量は1日20g程度(ビールでは500ml、清酒では1合ほど)と示しています。女性はその半分ほどを目安にしてください。

6.禁煙を心がける

血圧の管理において禁煙は重要なポイントです。タバコには、以下のような作用があるためです

  • 血管を狭める作用により血液の流れが悪くなり血圧が上昇する
  • 体内の酸素不足を補うために心拍数を増加させ血圧が上昇する

また、タバコは悪玉コレステロールを増加させる働きがあるため、動脈硬化を進行させてしまいます。

7.ストレスを溜めずに十分な睡眠をとる

ストレスは血圧を高めてしまいます。社会的・心理的ストレスにより、高血圧症の発症リスクが2倍になるという報告もあります。十分な睡眠や休暇などによりストレスコントロールに努めましょう。

本態性高血圧の薬物療法

生活習慣の改善により血圧を下げられなかった場合は、薬物療法を始めます。血圧を下げる薬には以下のような種類があります。

種類作用
カルシウム拮抗薬(きっこうやく)血管を広げて血圧を下げる
ARB、ACE阻害薬(そがいやく)体内の血管を下げる物質をブロックして血圧を下げる
利尿薬(りにょうやく)尿(体内の水分や塩分)の排出を促して血圧を下げる

薬物療法を開始しても、生活習慣の改善は必要です。

高血圧 TOPICS

定期受診をして生活習慣の改善から始めましょう

本態性高血圧の原因は、塩分の摂りすぎや食生活の乱れ、運動不足などです。そのため、生活習慣の改善が特に大切です。たとえ症状が現れていなくても、少しずつ臓器に影響が及んでいます。高血圧は放置せず、早期に治療を始めましょう。

健康診断で高血圧と指摘された、普段血圧を測っているがその値が気になる、そのような場合は蒲田駅東口クリニックにご相談ください。ご予約の際は蒲田駅東口クリニックの「内科・アレルギー科・循環器内科・呼吸器内科」をご選択ください。

蒲田駅東口クリニックの特長

  1. 平日19時まで、土日祝含む週7日診療
  2. LINEで簡単予約・キャッシュレス決済可能
  3. 内科診療経験豊富な医師が診察
  4. 様々な専門分野の医師が複数在籍
  5. 採血・レントゲン・心電図など当日検査可能
    ※採血結果は翌日以降にわかります。

蒲田駅東口クリニックの生活習慣病の患者様の診療について

高血圧は初期には自覚症状がなく、多くの場合、健康診断で判明します。異常を指摘された場合は放置せず、少しでも早いうちに治療をスタートすることが大切です。

蒲田駅東口クリニックの生活習慣病治療は下記のように行っております。お気軽にご相談ください。

  • 健康診断の再検査や二次検査をご希望の方は必ず健診結果をご持参ください。
  • 初回は原則、血液検査などの検査を実施します。その後は3~4ヶ月おきに定期的に採血を実施しフォローしております。
  • 新規の薬剤導入の場合は原則30日以内処方としております。なお、継続処方の場合は、原則2ヶ月分を処方いたします。