蒲田駅東口クリニックの高血圧外来

二次性高血圧

二次性高血圧

二次性高血圧とは?

二次性高血圧とは、血圧を上げる原因となる病気がはっきりしている高血圧です。原因となっている病気を治療することで高血圧の改善が期待できます。

生活習慣や遺伝が原因と考えられている本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)とは、病状や治療方針が大きく異なります。

二次性高血圧が疑われる症状などを見逃してしまうと、効果的な治療につながらないため、適切な診察や検査が重要です。

二次性高血圧を放置してはいけない理由

二次性高血圧を放置してはいけない理由は、重大な病気が隠れている可能性があるためです。特に以下のような症状が現れている場合は受診しましょう。

  • 数週間で血圧が急激に上昇した
  • 50歳を過ぎてから血圧が高くなり始めた
  • 上の血圧が180mmHg以上、または下の血圧が110mmHg以上である(若年者は特に注意が必要)
  • 高血圧のほかに、頭痛や胸の痛み、息切れ、動悸(どうき:胸がどきどきする)、手足がうごかしにくいなどの症状がある

また、二次性高血圧に限らず高血圧は無症状で経過する場合があるため、症状がないからといって放置してはいけません。

二次性高血圧を引き起こす7つの代表的な原因

二次性高血圧の原因となる7つの代表的な病気は以下の通りです。

  • 腎実質性高血圧(じんじっしつせいこうけつあつ)
  • 腎血管性高血圧(じんけっかんせいこうけつあつ)
  • 睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)
  • 原発性(げんぱつせい)アルドステロン症
  • クッシング症候群
  • 褐色細胞腫(かっしょくさいぼうしゅ)
  • 薬剤性高血圧(やくざいせいこうけつあつ)

1.腎実質性高血圧

腎実質性高血圧とは、慢性腎不全(まんせいじんふぜん)などにより、腎臓の機能が低下して引き起こされる高血圧です。慢性腎不全は、腎臓の炎症や糖尿病などにより引き起こされます。

項目詳細
疑われる症状尿に血が混じる、尿が泡立つ白っぽく見える
検査腹部CT検査、超音波検査、腎生検(じんせいけん:腎臓の一部を採取する検査)
治療原因となる病気に応じた治療、減塩やタンパク制限による食事療法

2.腎血管性高血圧

腎血管性高血圧とは、腎臓の血管が狭くなるまたは閉じられてしまい、血液の流れが悪くなり発症する高血圧です。動脈硬化(どうみゃくこうか:血管の弾力性が失われている状態)が進行して発症することが多いです。

項目詳細
疑われる症状夜間に何度も尿が出る、腹痛、発熱、吐き気
検査腎動脈超音波検査、腹部CTA(血液の流れを調べる検査)、腹部MRA(血管の状態を調べる検査)
治療降圧薬を中心とした薬物療法、血行再建術(けっこうさいけんじゅつ:血液の流れを改善する治療)

3.睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは、寝ているときに呼吸が何度も止まってしまう病気です。血圧を高める神経が活発になってしまうため、血圧が上昇してしまいます。

項目詳細
疑われる症状いびきを指摘される、夜間息苦しくなって目が覚める、起床時に頭痛やだるさを感じる、日中に眠気を感じる
検査アプノモニターまたはポリソムノグラフィー(睡眠中の呼吸状況を調べる検査)
治療CPAP療法(鼻にマスクを付けて空気を送り込む治療方法)

4.原発性アルドステロン症

原発性アルドステロンとは、副腎(ふくじん:左右の腎臓の少し上に1ずつある臓器)からアルドステロンというホルモンが過剰分泌する病気です。血圧を高めたり血液中のカリウムの濃度を低下させたりします。

項目詳細
疑われる症状夜間に何度も尿が出る、足に力が入りづらい
検査尿検査、血液検査、CT検査、カプトプリル負荷試験(アルドステロンの分泌の程度を調べる検査)
治療アルドステロンの作用を抑える薬物療法、副腎を摘出する手術

5.クッシング症候群

クッシング症候群とは、副腎から分泌されるコルチゾールの作用が過剰になることで生じる病気です。副腎に腫瘍(しゅよう:細胞が異常に増殖した塊)ができることが原因で、血圧や血糖値を上昇させたり、体重が増えたりします。

項目詳細
疑われる症状胴体部分が太る、顔が丸くなる、皮膚に亀裂が生じて細い線ができる
検査朝・夕方・寝る前の血液検査、24時間の尿検査、腹部CT検査
治療腫瘍の摘出手術、コルチゾールの合成を妨げる薬物療法

6.褐色細胞腫

褐色細胞腫とは、副腎の髄質(ずいしつ:副腎の内側)に発生する腫瘍のことです。腫瘍から血圧の調整に関係するカテコールアミンというホルモンが過剰に分泌されてしまいます。

項目詳細
疑われる症状動悸、頭痛、発汗、高血糖
検査血液検査、尿検査、腹部CT検査、腹部超音波検査
治療腫瘍の摘出手術、薬物療法

7.薬剤性高血圧

薬剤性高血圧とは、何らかの薬によって高血圧が引き起こされている状態です。高血圧を誘発する可能性がある薬は以下の通りです。

薬剤名一般名
非ステロイド性抗炎症薬ロキソプロフェンナトリウム、ジクロフェナクナトリウム、インドメタシン、イブプロフェン
甘草(かんぞう)芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)、甘草湯(かんぞうとう)葛根湯(かっこんとう)

薬剤性高血圧の可能性がある場合は、疑われる薬の中止または減薬を実施します。

高血圧 TOPICS

二次性高血圧が疑われる際はスクリーニング検査を受けよう

二次性高血圧が疑われる際は、原因となる病気の症状が現れている可能性があります。高血圧に加えて、前述したような他の症状が現れている場合は、二次性高血圧を疑ってください。

特に急に高度な高血圧が現れている際は注意が必要です。本記事を参考にして、二次性高血圧が疑われる際は受診を検討しましょう。

健康診断で高血圧と指摘された、普段血圧を測っているがその値が気になる、そのような場合は蒲田駅東口クリニックにご相談ください。ご予約の際は蒲田駅東口クリニックの「内科・アレルギー科・循環器内科・呼吸器内科」をご選択ください。

蒲田駅東口クリニックの特長

  1. 平日19時まで、土日祝含む週7日診療
  2. LINEで簡単予約・キャッシュレス決済可能
  3. 内科診療経験豊富な医師が診察
  4. 様々な専門分野の医師が複数在籍
  5. 採血・レントゲン・心電図など当日検査可能
    ※採血結果は翌日以降にわかります。

蒲田駅東口クリニックの生活習慣病の患者様の診療について

高血圧は初期には自覚症状がなく、多くの場合、健康診断で判明します。異常を指摘された場合は放置せず、少しでも早いうちに治療をスタートすることが大切です。

蒲田駅東口クリニックの生活習慣病治療は下記のように行っております。お気軽にご相談ください。

  • 健康診断の再検査や二次検査をご希望の方は必ず健診結果をご持参ください。
  • 初回は原則、血液検査などの検査を実施します。その後は3~4ヶ月おきに定期的に採血を実施しフォローしております。
  • 新規の薬剤導入の場合は原則30日以内処方としております。なお、継続処方の場合は、原則2ヶ月分を処方いたします。