おたふくかぜワクチン
おたふくかぜワクチンは、ムンプスウイルスによって引き起こされる感染症を予防するために接種されます。主に子供に感染するウイルスであり、感染すると発熱や発疹、耳の痛みなどの症状が現れます。重症化すると難聴や脳炎などの合併症を引き起こすことがあります。
ワクチンの接種時期と回数
1歳から接種でき、1回目の数年後に2回目を受けるのがしっかりと免疫をつけるために必要です。
おすすめの接種タイミング
1回目 | MRワクチン、水痘(みずぼうそう)ワクチンと同時接種 |
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2回目 | 小学校入学の前年にMRワクチンの2期と同時接種 |
接種方法と効果
通常、上腕部に皮下注射します。おたふくかぜの予防に非常に効果的です。ワクチンを接種することで、感染症のリスクを大幅に減らすことができます。また、ワクチン接種によって、感染症が発生した場合でも、症状が軽くなることがあります。
安全性・副反応
安全性
おたふくかぜワクチンは、安全性について高い評価を受けています。
副反応
ほとんどが軽度で、一時的なものです。
- 接種部位の痛みや腫れ
- 発熱
などが報告されています。接種して2~3週間後に熱が出たり、耳下腺がはれたりすることがまれにありますが、自然に治ります。数千人に1人の割合で、無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)になることがあります。これは、接種後16日前後で、発熱や嘔吐、不機嫌が続いたら受診してください。ただし、無菌性髄膜炎の発生率は接種しないで自然感染(100人に1~2人)するよりもずっと低く、重症にもなりにくいものです。これらの副作用は、おたふくかぜの合併症に比べれば、非常に軽度であり、ワクチン接種によるリスクは非常に低いとされています。
同時接種の推奨
早く免疫をつけて、子どもを確実に守るために同時接種は欠かすことのできないものです。同時接種が安全であることは、世界の常識であり、日本でも確認され、推奨されています。