川崎駅東口内科クリニックの脂質異常症外来

脂質異常症の原因

脂質異常症の原因

脂質異常症の種類とは

脂質異常症は脂質の種類によって4つに、原因によって2つに分類できます。

脂質の種類によって4分類

脂質の種類ごとに分類すると、以下の4つになります。

  • 高LDLコレステロール血症:LDLコレステロール値が高い
  • 低HDLコレステロール血症:HDLコレステロール値が低い
  • 高トリグリセライド血症:トリグリセライド(中性脂肪)値が高い
  • 高Non-HDLコレステロール血症:総コレステロール値からHDLコレステロール値を引いた値が高い

総コレステロール値は以下の式で算出できます。

総コレステロール値=LDL値+HDL値+トリグリセライド値×1/5

ただしトリグリセライド値が400mg/dl以上の場合、計算式の適用は不可です。

原因によって2分類(原発性脂質異常症と続発性脂質異常症)

原因によって分類すると、以下の2つになります。

  • 原発性脂質異常症:不適切な生活習慣、遺伝
  • 続発性脂質異常症:他の疾患、服用中の薬の影響

続発性脂質異常症は、原因を治療したり取り除いたりすることで、多くが改善します。

原発性脂質異常症の原因とは?

生活習慣の乱れや遺伝的なものが原因です。遺伝性の脂質異常症には家族性高コレステロール血症が知られています。

高LDLコレステロール血症

食べ過ぎ、特にコレステロールを含む食品の摂り過ぎが原因です。

以下の食品の食べ過ぎに注意しましょう。

  • インスタントラーメンなどの加工食品
  • 肉の脂身
  • バター
  • 生クリーム
  • レバー
  • 鶏卵
  • 魚卵

摂取量や食べる回数を減らしましょう。

遺伝による「家族性高コレステロール血症」は、高LDLコレステロール血症の一つと考えられます。LDLコレステロール値が高い方で、以下のような状況の場合には家族性高コレステロール血症の可能性があります。

  • 家族に脂質異常症の人がいる
  • 家族で男性55歳未満または女性65歳未満で心筋梗塞を起こした人がいる

家族性高コレステロール血症は、遺伝によらないものより動脈硬化が進行しやすいと言われています。約300人に1人いる、比較的高頻度の遺伝性疾患です。36人~100万人に1人以上の頻度と言われる、重症の家族性高コレルテロール血症は、指定難病になっています。

低HDLコレステロール血症

HDLコレステロール値が低くなる原因は、以下のとおりです。

  • 肥満
  • 喫煙
  • 運動不足

喫煙には、HDLコレステロールを減らす働きのほか、LDLコレステロールや中性脂肪を増やす働きがあると言われています。

高トリグリセライド血症

トリグリセライド値が高くなる原因は、以下のような場合です。

  • 食べ過ぎ:特にお米や麺、パンなどの糖質、お酒
  • 運動不足

自分に必要なエネルギー量を知って、適切に食べたり飲んだりする必要があります。必要なエネルギー量は、年齢や性別、活動量によって違います。

続発性脂質異常症の原因とは?

続発性脂質異常症を起こす疾患には以下のような、ホルモン異常を伴うものがあげられます。

  • 糖尿病
  • 肥満
  • クッシング症候群
  • 甲状腺機能低下症
  • 先端巨大症
  • 褐色細胞腫
  • 肝疾患(肝がんなど)
  • 腎疾患(ネフローゼ症候群、慢性腎不全)

その他に、副腎皮質ステロイド薬や経口避妊薬を使っているとき、アルコールを飲み過ぎたとき、女性では閉経後に発症することがあります。

脂質異常症の症状と検査方法

ここでは、症状と検査方法について、説明します。

多くの場合は無症状

脂質異常症は、多くの場合、無症状です。このため健康診断で指摘されても放置してしまうことが多く、知らない間に動脈硬化が進んでしまう可能性があるのです。

家族性高コレステロール血症による、脂肪のかたまりや角膜輪

家族性高コレステロール血症でも大部分は、若年代のうちから値が高いこと以外、特に症状はありません。ただ一部の方に、コレステロールが沈着した、皮膚黄色腫(ひふおうしょくしゅ)と呼ばれる黄色の斑点(隆起)が見られる場合があります。皮膚黄色腫のできる場所は、手の甲や膝(ひざ)、肘(ひじ)、まぶたなどです。また角膜輪と呼ばれる、黒目のふちに沿ったコレステロールの白い沈着がみられることがあります。

家族性高コレステロール血症は、家系調査や通常採血によるLDL受容体遺伝子変異検査、アキレス腱の厚さの測定などで診断されます。ただし検査できる医療機関は少なく、解析に必要な期間は、通常1か月です。

自分の脂質異常症の種類に合わせて生活習慣を改善しよう!

脂質異常症は、不適切な生活習慣や遺伝で発症する原発性と他の疾患や服用中の薬の影響による続発性の2つに分類できます。原発性脂質異常症にはさらに脂質の種類によって4つのタイプがあり、自分のタイプに合わせて、生活習慣を改善することが大切です。

川崎駅東口内科クリニックの特長

  1. 平日19時まで、土日祝含む週7日診療
  2. LINEで簡単予約・キャッシュレス決済可能
  3. 内科診療経験豊富な医師が診察
  4. 様々な専門分野の医師が複数在籍
  5. 採血・レントゲン・心電図など当日検査可能
    ※採血結果は翌日以降にわかります。

川崎駅東口内科クリニックでの治療のステップ

新規来院の患者様の場合、川崎駅東口内科クリニックでは以下のステップで治療が進められます。

  1. 初診時 血液検査を実施し、生活習慣についてお伺いします。
  2. 血液の結果に基づいて、脂質異常症の診断、食事療法や薬物療法を含む治療計画を立案します。
  3. 定期的な通院で治療の進行状況を確認し、必要に応じて治療法を調整していきます。

既に他のクリニックで治療を受けている患者様も、当クリニックでの治療継続が可能です。お気軽にご相談ください。