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糖尿病

糖尿病

肥満の方は体重を3%減らすようにしましょう

糖尿病でもっとも怖いのは、自覚症状がないまま合併症が静かに進んでしまうことです。
合併症の発症を抑える事が出来れば必要以上に恐れることはありません。
早期から血糖をコントロールすることがとても大切です。
血糖値が高いと言われている方、すでに薬やインスリンを使われている患者さまを対象に糖尿病外来で診療しております。
日常の生活で正しい知識をつけ正しい対応ができるようサポートいたします。

糖尿病 TOPICS

糖尿病 Q&A

昔と比べてかなり体重が増えました。
血糖値がやや高めと言われたのですがどうすればよいですか?

空腹時血糖が高い肥満の方は糖尿病になりやすいため注意が必要です。
早めに食事・運動の指導をうけ、体重を5%程度減らすことで(体重70kgの場合、3.5kg減量)、糖尿病への移行を大幅に減らせるとされています。
Knowler WC et al. N Engl J Med 346:393-403, 2002
空腹時血糖 ≧100 mg/dL、HbA1c ≧5.6% の方は、一度ご相談ください。

糖尿病予備軍と言われました、どうすればよいですか?

”境界型” といわれる糖尿病の前段階でも、心筋梗塞や脳卒中など命に関わる病気の発症リスクは数倍に上がるとされています。
「血糖値を下げる薬はまだ必要ない」と言われても、「何もしなくて良い」わけではありません。
裏を返せば、治療は食事・運動療法しかなく、正しい知識が必要不可欠ですので、医療機関をご受診ください。

血糖値を見てみよう

患者さまの説明用に見やすく作られた資料です。診断には再検査のステップが必要な場合もあります。
医師にご相談ください。

血糖コントロール目標

治療目標は年齢、罹患期間、臓器障害、低血糖の危険性、サポート体制を考慮し、個別に設定します。成人の目標値であり、妊娠期は除きます。
糖尿病を発症してから時間がたつほど全身の血管のダメージが進み、合併症リスクは上がって行くので、対応は早ければ早いほど良いです。

糖尿病の三大合併症について

目に見えない!? 細い血管のダメージ

腎臓(腎症)腎臓が悪くなる(進行すると透析の可能性も)
眼(網膜症)目が見えなくなる、眼底出血など
神経障害手足のしびれや痛み、何も感じなくなる

腎臓、眼、神経と箇所はバラバラですが、いずれも糖尿病によって全身の目に見えない ”細い血管(動脈)” がダメージを受けることが原因となっています。
血糖値の高い状態が数年以上続くことで起こり始める合併症です。
怖いのは、いずれもかなり進行するまで症状がないことです。
一旦症状が出ると、著しくQOL(生活の質)が下がるだけでなく死亡リスクも上がってしまうので、症状が出る前からスクリーニング(メンテナンス)をしておく必要があります。

スクリーニングには、

  • 腎臓・神経 / 内科医の評価(血液・尿の検査など)
  • 眼 / 眼科医の評価

が必要不可欠です。
特に眼(網膜症)の定期チェックは抜けがちなので、主治医に相談してみましょう。

当院の生活習慣病の患者様の診療について

高血圧、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症などの疾患は初期には自覚症状がなく、多くの場合、健康診断で判明します。異常を指摘された場合は放置せず、少しでも早いうちに治療をスタートすることが大切です。
蒲田駅東口クリニックの生活習慣病治療は下記のように行っております。お気軽にご相談ください。

  • 健康診断の再検査や二次検査をご希望の方は必ず健診結果をご持参ください。
  • 初回は原則、血液検査などの検査を実施します。その後は3~4ヶ月おきに定期的に採血を実施しフォローしております。
  • 新規の薬剤導入の場合は原則30日以内処方としております。なお、継続処方の場合は、原則2ヶ月分を処方いたします。

合併症対策 Q&A

運動はどのくらいするのが良いですか?

1日に少なくとも30分間はからだをよく動かすようにしましょう。
米国糖尿病学会(ADA)による最新ガイドラインでは、血糖値をよくするには、とくに2型糖尿病患者さまでは、パソコンやテレビの前にいる時間が長いときには、30分ごとに3分間以上の軽い運動を行うべきとしています。

「軽い運動」とは具体的にどんなものでしょう?

手足を伸ばすストレッチ、その場で足踏みや足上げをする、胴体をひねるといった運動で十分です。
Sheri R. Colberg, et al. Diabetes Care. 2016; 39: 2065-2079.

頻尿がつらいのですが糖尿病は関係ありますか?

糖尿病による血管のダメージが夜間頻尿と関係していると言われています。
例えば、糖尿病網膜症がある患者さまは頻尿でお困りのケースが多いという報告もあります。
Furukawa S, et al. Urology. 2016 Mar 16. [Epub ahead of print]
また、過活動膀胱が関連することもありますので、合わせてご相談ください。

当院からも情報発信しておりますが、以下のWEBサイトはとても分かりやすいのでぜひご活用ください。